圧力計選定ガイド

1. 圧力計の測定範囲の選択

① 安定した圧力の測定の場合、最大使用圧力は測定範囲の2/3を超えてはいけません。

② 高圧測定の場合、最大使用圧力は測定範囲の3/5を超えてはいけません。

③ 測定精度を確保するため、最小使用圧力は測定範囲の1/3を下回ってはいけません。

2. 圧力計の種類の選択

① 特殊な媒体には専用の圧力計が必要です。例えば、アンモニア用にアンモニア圧力計、酸素用に酸素圧力計、水素用に水素圧力計、アセチレン用にアセチレン圧力計などを使用します。

② 軽度の腐食性を持つ媒体や腐食性ガスがある環境では、ステンレス製圧力計を選定すべきです。

② 高粘性、結晶化しやすい、強腐食性、高温の液体または気体、あるいは固体懸濁物を含む媒体の圧力を測定する場合、ダイヤフラム圧力計を使用すべきです。

③ 脈動する媒体や機械的振動のある環境での圧力測定には、耐振動圧力計の使用が推奨されます。

④ リモート伝送が必要な場合は、リモート伝送用圧力計を選択でき、信号の種類には電流、抵抗、電圧が含まれます。

⑤ 制御および保護機能が必要な場合、電気接点圧力計を使用すべきです。

⑥ 爆発性環境では、防爆圧力計（例えば防爆電気接点圧力計）を必ず使用しなければなりません。

3. 使用される場所は？

1. 石油化学産業：配管、貯蔵タンク、反応槽の圧力監視。

2. エネルギー：発電所およびボイラー系統における蒸気と水圧の監視。

3. 製造業：空圧および油圧システム、圧縮空気システム、産業用潤滑システム。

4. 医療：医療機器におけるガス圧力制御。

5. 食品・飲料：製造プロセスにおける圧力制御。多くの場合、衛生型圧力計が使用される。